◎医師向け(医師限定)のポイントサイトは本当におすすめ?
医師の皆様は「医師向け(医師限定)のポイントサイト」というものをご存知でしょうか?
既に医師向けのポイントサイトを知っていて、「医師向けのポイントサイトは稼ぎやすいと聞いたから早速ポイ活してみよう」と思っている方、ちょっと待ってください!
本当に医師向けのポイントサイトはお勧めなのでしょうか?
確かにネット上では医師向けのポイントサイトをお勧めする記事もありますが、少なくとも単なる「お小遣い稼ぎ」という意味では僕はお勧めしません。
とは言っても、「医師がお小遣い稼ぎをするなんてけしからん!」とかそういう倫理的なことでは全くなく、僕が医師向けのポイントサイトをお勧めしない理由はシンプルです。
それは「医師がポイントサイトで稼ぐのは効率が悪いから」です。
もっと言えば、「効率良くお小遣い稼ぎがしたい(お金を増やしたい)のであれば、医師にはポイ活よりもっと優先してやることがある」ということです。
(ちなみに、一般向けのポイントサイトと比較すると医師向けのポイントサイトの方が稼ぎやすいのは確かだと思います)
と言う事で、当ブログ記事では「医師向けのポイントサイトがお小遣い稼ぎとしてお勧めでない理由」や「お金を増やしたい医師が優先してすべきこと」等についてわかりやすく紹介します。
数分で読めると思いますので、医師向けのポイントサイトを利用する前にまずご覧になってみてください!
◎有名な医師向けのポイントサイトと稼ぐ方法
「医師向けのポイントサイトで稼ぐのが効率的ではないこと」を説明するにあたり、まず有名で評判の良い医師向けのポイントサイトをいくつか紹介してみます。
- m3.com
- MedPeer(メドピア)
- CareNet(ケアネット)
- 日経メディカル
- PLAMED(プラメド)
- MCI(エムシーアイ)
- エスマックス
これらのポイントサイトは医師の方なら名前を聞いたことがあったり、既に利用している所もあるかと思います。
そして、これらのポイントサイトを利用して具体的に稼ぐ方法と稼げる金額としては以下のような感じです。
ポイントサイト内(又はポイントサイトからのメール)の特定の記事等をクリック→1件数円
ポイントサイトからのアンケートに回答する→1件数十円~数千円
ポイントサイト上で「Web講演会」を視聴する→1件数十円~数百円
(*正確には「現金が稼げる」のではなく、「amazonギフト券等に交換できるポイントが貯まる」ですが)
サイトによって多少の違いはありますが、大体こんな感じであることを念頭に置いて記事の続きをご覧ください。
◎医師向けのポイントサイトで稼げる金額は?
では、これらの医師向けのポイントサイトを利用するとどれ位の金額が稼げるのでしょうか?
勿論、その人の取り組み方にもよりますが、1つのポイントサイトを利用して稼げる金額は大体月に数千円から1万円程度でしょう。
「1万円も稼げるなら良いのでは?」と思うかもしれませんが、もし1万円をポイントサイトで稼ごうと思ったら結構大変です…
正確には「大変」と言うよりも「面倒くさい」という方が近いかもしれません。
(2つ以上のポイントサイトを並行して利用するなら尚更)
と言うのも、恐らくですが医師向けのポイントサイトを利用し始めても大半の人は1カ月もしない内にその単調な作業(クリックやアンケート回答等)に飽きると思います。
そして作業に飽きてポイントサイトの利用を止めると、以後はポイントサイトから得られる金額(アンケート回答の謝礼等)は勿論ゼロになってしまいます。
この「飽きて止めると以後は何も残らない」というのが医師がポイントサイトを利用する際の大きな問題点の1つであり、この辺りをもう少し詳しく書いてみます。
◎医師向けのポイントサイトがお勧めできない理由
「医師向けのポイントサイトがお勧めではない理由」は記事の最初にも書いたように、「医師がポイントサイトで稼ぐのは効率が悪い(他に優先してやる事がある)から」です。
実際にやってみるとわかりますが、ポイントサイトから来る膨大なメールをチェックしたり、アンケートにこまめに回答したりするというのはかなり面倒なものです。
ポイントサイトの利用を相当頑張れば月に1万円程度は稼げるかもしれませんが、はっきり言ってその作業は単調で全く面白くありません。
仮に1年続けたとしても、飽きて止めればそこでおしまいです。稼げた金額も1年で10万円程度でしょう。
これでは「人生の一時期、一般の人よりちょっと割の良い内職をして生涯収入が10万円増えただけ」です。それが20万円でも30万円でも人生単位で見れば大差はありません。
よって、もし医師向けのポイントサイトを利用する理由が「お小遣い稼ぎ(お金を増やす)」であるなら、少なくともポイントサイトの優先順位は低いと言わざるを得ません。
(*ちなみに医師がポイントサイトで稼いだポイントは基本的に「雑所得」として確定申告の対象となるようです。申告するのが煩わしければ最初からポイ活をしないのも手だと思います)
◎医師がポイ活以外でお金を増やす方法は?
それでは、前置きが長くなりましたがここからが本題です。
「お金を稼ぎたい」医師が考えるべきこと、優先すべきことは何なのでしょうか?
その答えは以下の3つです。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 資産運用する
これら3つの項目は当たり前のことだと思いますか?しかし、これら3つの項目が十分に実践できている医師は現実的にはそう多くないでしょう。
ただ、世の中のどんなお金持ちの方でも、結局は上記3つの方法のいずれか(もしくは組み合わせ)を活用することで財を成したのです。
では、具体的にどうやって収入を増やしたり支出を減らしたりするのかを、もう少し詳しく解説していきます。
◎医師が収入を増やす方法
医師が収入を増やそうと思ったら、手っ取り早いのは他の病院に転職して給与収入を上げることです。
職場を変えれば年収が数百万円程度変わることはざらにあります。
もし現在の職場より年収が300万円高い病院に5年勤務すればそれだけで生涯収入は1500万円も増えます。
ポイントサイトをちまちま利用するのとは桁が全く違いますよね。勿論、勤務年数が増えるほど生涯収入はアップしていきます。
なので、ポイントサイトが悪いとは言いませんが、まずは「医師としての収入を増やす」ことを考えた方が効率は良く、優先順位は高いと思います。
(ちなみに僕自身も医局を辞めて他の病院に転職したことで収入は1.5倍程になり、かつ労働時間も減りました)
なお、転職や医局を辞めることを検討している医師の方は以下の記事も参考になると思います。
◎医師が支出を減らす方法
次に、医師が支出を減らす(節約)方法について紹介します。
別に医師に限ったことではありませんが、節約の基本は「(金額の大きな)固定費から見直す」ということです。
「固定費」と言うのは例えば住居費(家賃や住宅ローン)や保険料(生命保険、医療保険等)、光熱費、スマホの通信料金等の「毎月同じようにかかるお金」のことです。
「節約」と言うと「日々のコーヒーを我慢する」とか「食費を切り詰める」みたいなイメージがあるかもしれません。ただ、そういう生活は我慢が続いて辛い割に効果も小さいのです。
それに比べて固定費の見直しは、一度やってしまえば以後は節約の効果がずっと続き、金額の大きなものを見直せばその効果はさらに高まるのでお勧めです!
特に住居費や保険料はどの家庭でも支出に占める割合が大きいので、まずはここを見直すことをお勧めします。
なお、医師の支出と言えば「医学書代」もそれなりにかかると思います。
もし「医学書代が何万円もかかって大変」というのであれば、医師のみが利用できる「民間医局」に登録(無料)して「民間医局書店」で医学書を買うのがお勧めです。
「民間医局書店」では医学書が最大12%割引で購入できるので、うまく利用すると節約に大きな効果がありますよ!
◎医師が資産運用する方法
最後に、医師におすすめの資産運用について紹介します。
資産運用や投資と言うと「リスクが高くて怖い」「手間がかかりそう」等と思われるかもしれません。
勿論、投資にはある程度のリスクはありますが、工夫次第でリスクは最小限に抑えることができます。また、手間に関してもやり方次第で何とでもなります。
実際に自分も毎月40万円を投資に回していますが、毎月自動的に積立する設定にしているので、基本的にほったらかしで株価のチャートを見たりもほぼしません。
「そんなので大丈夫かな?」と不安になるかもしれませんが、今の所ほったらかしで年に数%程度ずつ資産が増えています。
(ちなみに投資のプロと言われる人でも年に安定して資産を10%増やすのは難しいと言われます)
資産の増え方が年に数%であっても、投資の素人でも手間なくやれることを考えると十分すぎる程だと思っています。
医師が実践している資産運用について知りたい方は以下の記事もご覧になってみてください。
(*最新の投資成績や運用状況は医師がサイドFIREに至るまで【2022年6月の投資評価額:約4716万円】のページにまとめていますので参考にしてください)
余談ですが、本業で忙しい医師が投資のプロになる必要は全くありません。とは言え、資産をある程度増やしたいなら投資は避けて通る事ができません。
世の中を見渡してみても、「富裕層」と呼ばれる人々で何の投資もしていないという人はまずいないでしょう。
医師は本業でもそれなりに高い収入が得られますが、それでも「自分が働かないと収入はゼロ(=労働集約型の収入)」です。
(記事前半で紹介したポイントサイトで稼ぐのも労働集約型の収入と言えます)
人間が働ける時間には限りがあるので、労働集約型の収入には自ずと限界があります。
一方で、資産運用で得られる収入は自分が働かなくても得られる「不労所得」であり、「お金がお金を生む(お金に働いてもらう)」状態です。
さらに、労働で得た収入にかかる所得税は最大で45%(年収900万超で33%、1800万超で40%)であるのに対し、投資で得た利益にかかる税金は約20%と低いのも特徴です。
税金面でも投資家は労働者よりも有利な仕組みになっており、労働者が資産運用しない限りは投資家との格差は広がるばかりなのです。
まあ、投資と言うのは取っつきにくいかもしれませんが、ポイントサイトで目先のお小遣い稼ぎをする時間を投資や金融の勉強にあてた方が生涯収入を増やす上で有用だと思いますよ。
◎医師向けのポイントサイトのおすすめの利用法
「医師がポイントサイトでお小遣いを稼ぐのは効率が悪い」と散々書いてきましたが、ここで医師向けのポイントサイトのおすすめの利用法も書いてみます。
前述したように、医師向けのポイントサイトを「お小遣い稼ぎ」を主目的に利用するのは消耗する割に大した稼ぎも期待できないのでお勧めしません。
ただ、少し発想を転換して医師向けのポイントサイトを「医学的知識を深める」という目的で利用するのはなかなかお勧めです。
例えば、ポイントサイトを利用すると自分の専門外のトピックや医療業界全体のニュース等についての情報も幅広く得ることができますし、Web講演会もそれなりに勉強になったりします。
このような使い方であれば「自分のためになる勉強をするだけでポイントが貯まり、お小遣いが稼げてしまう」のです。
勿論、ポイントサイトをがっつり利用した場合よりはポイントは貯まらないのですが、あくまで「医学の勉強」が主目的で「ついでにお小遣いがもらえる」と考えると悪くありません。
イメージ的には「製薬会社による薬の説明会で知識を深め、さらにお弁当も食べられる(最近は規制が厳しくて少ないかもしれませんが…)」みたいな感じですね。
◎個人的におすすめの医師向けポイントサイト
「医学の勉強をして、ついでにお小遣い稼ぎ」という観点から個人的におすすめの医師向けポイントサイトは「日経メディカル」です。
他のポイントサイトでも同じような利用法はできますが、日経メディカルのコンテンツが総合的に質が高いと感じます(登録医師数は約16万人)。
なお、日経メディカルのコンテンツの中で個人的なお気に入りは薬師寺泰匡先生の「だから救急はおもしろいんよ」と鈴木瞬先生の「5分で勝負!産業メンタルヘルス事件簿」というコラムです。
(*後者のコラムは更新が滞っているようですが…)
2つとも良い感じで力が抜けていて、かつ診療や人生のためになる内容も盛り込まれているので、読んだ方のない方は是非どうぞ!
◎おわりに
医師向けのポイントサイトをお小遣い稼ぎ目的で利用するのはお勧めできない理由や、医師限定のポイントサイトのお勧めの利用法等について書いてみました。
医師向けのポイントサイトの利用を検討している方の参考になれば幸いです。
また、医師が実践している資産運用について知りたい方は以下の記事もご覧になってみてくださいね!
(*最新の投資成績や運用状況は医師がサイドFIREに至るまで【2022年6月の投資評価額:約4716万円】のページにまとめていますので参考にしてください)