公開:2018/05/07

医師がマイホームを購入した感想-メリットとデメリット

医師のマイホーム購入
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◎30代前半医師の持ち家率は3割

「いつかマイホームを購入したい」と考える医師の方は少なくないかと思います。

ちなみに、30代前半の医師のマイホーム所有率は3割程度のようです。

医師以外の平均と比べても大きな違いはなさそうですね(ちなみに僕も30代前半で一軒家を購入しました)。

「人生で一番大きな買い物」と言われるマイホーム購入ですが、「買った方が良いのか(賃貸とどちらが良いのか)」「買うにしてもいつ買うべきか」等、悩む点は多いのではないでしょうか。

このページでは医師がマイホームを購入するメリットデメリット注意点等を体験談等も踏まえて書いていきます。

◎転勤が頻繁にある(医局にいる)内は賃貸が無難か

医師の転勤と引っ越し

医師がマイホームを購入するにあたっての注意点の1つが「転勤」です。

医師は勤務する病院が変わることが珍しくなく、特に医局に所属している内は医局人事で意に沿わない場所で働かされる事態もままあります。

このため、医局に所属していて「自分の意思以外で転勤(引っ越しを伴う)する」という事態が付きまとう間はマイホームを購入しても無駄になりかねず、お勧めできません。

僕も医局を辞めて医局人事に振り回されなくなってからマイホームを購入しました。

勿論、今の勤務先も今後何らかの事情で変わらざるを得なくなる事態もないことはないですが、人員の状況等から見て可能性はかなり低いと考えています。

ただ、「勤務先に何かあったら・・」等の漠然とした状況まで考え出すと、「転勤の可能性がゼロ」と言える状況なんてあり得ないので、どこかで決断する必要が出てきます。

マイホームを購入しようと考えている医師の方も、まずは医局を辞めて医局人事に振り回されなくなってからの方が失敗のリスクを減らせると思いますよ。

医局の辞め方について知りたい方は医局の辞め方マニュアル-医師の転職の方法や注意点-のページも参考にどうぞ!

◎「賃貸」と「持ち家」ではどちらがお得?

賃貸と持ち家の比較

巷では「賃貸持ち家でどちらが(金銭的に)お得?」みたいな議論がありますが、一定の結論は得られていないようです。

と言うより、発信者の立場によって結論が変わっているように思います。

「生涯で支払うコストにこれだけの差が出ます」等といっても、シミュレーションの条件によって有利・不利はいくらでも作り出せます。

家を売りたい側が発信者であれば「持ち家がお得」に見えるようなデータを出してくるでしょうし、も当然あり得ます。

ちなみに僕は誰かが家を買おうが借りようが何の得も損もしない立場ですが、個人的には金銭的なコストの差で賃貸か持ち家かを選ぶのはあまり意味がないと思っています。

事前にシミュレーションしようにも、自分の寿命や将来の社会や経済の状態等、不確定な要素が多すぎるからです。

それよりは、金銭的なコスト以外の住みやすさ等の「金額では表しにくい満足度」の差等で評価した方が、豊かで有意義な生活が送れるように思います。

個人的には、子育てをするにあたって周囲への騒音をあまり気にしなくて良い点や、自由にペットを飼ったり改築したりできる等の選択肢の広さは持ち家の大きなメリットであると感じます。

騒音に関しては小さい子は何かと騒ぐものですし、好きなピアノを気兼ねなく子供に弾かせてあげられるだけでもマイホームを購入して良かったです。

◎あえてコストで考えてみてもマイホームに軍配

持ち家のコスト

また、コストで考えたとしても賃貸ではコストに大家の利益を上乗せさせる必要がある分、賃貸の方が割高になるのではないかと考えています(一概には言えませんが)。

また、持ち家では固定資産税の支払いもありますが、賃貸では大家が支払って家賃に上乗せしているだけなので、結局は借主が負担することになります。

よって、「固定資産税を(直接)払わなくて良いから賃貸の方がお得」というのはちょっと違うと思います。

さらにコストで考えた場合、一戸建てのような家族向けの物件(それなりの広さや部屋数、子供の防音対策等)と同程度の条件の物件を賃貸で探すと、それこそ割高だと思います。

単身者向けのワンルームとかならまだしも、家族向けの物件を探すのにあえて賃貸にこだわるメリットはコスト面でも乏しいのではないでしょうか。

◎インフレ対策としてのマイホーム購入

アンケート調査等によると、株式投資等の資産運用を行っている医師は4割程度で、半分以上の医師は銀行預金くらいしかしていないということです。

「投資はよくわからない」「怖い」みたいな感覚があるのかもしれませんが、「金融資産のほぼ全てを日本円の銀行預金という形にしている」方がよっぽど怖いと感じます。

と言うのも、もし将来インフレが進んで物価が2倍になれば現金の価値は半分になります。そうなると一千万円の預金は実質500万円分に目減りしていることになります。

医師は年収が高く、下手すると数千万円以上の資産を持っている方もおられると思いますが、そういう方がインフレ等への対策を全くしていないと大損する可能性もあります。

銀行預金は元本保証ではありますが、インフレ等を考えると「預金残高が減っていない=資産価値が減っていない」ではないので要注意です!

それではインフレへの対策とは何かと言うと、「現金」ではなく「物(不動産株式等)」の形で資産の一部を持っておくことです。

資産運用の方法は数多くありますが、マイホームを購入すれば土地や建物等の不動産を所有することになり、お手軽なインフレ対策になります。

◎金融資産の多い医師にこそ資産運用(資産の分散)は必要!

医師の資産運用のバランス

ただ、将来インフレになるかどうかは誰にもわかりません。インフレ以外にもデフレや円安、円高といった状況もあり得ます。

しかし、「資産の全てが日本円」という人が得をするのは将来「デフレかつ円高」が続いた場合だけです。

その他の経済状況になった場合は資産価値の目減り等で、をしてしまうことになります。

「資産の全てが日本円」というのは「一生デフレかつ円高が続く」と確信している人にとっては合理的な資産運用の形ですが、それ以外の人にとっては非合理的です。

僕は長い人生の中でインフレや円安もごく普通にあり得ると思っています。

よって株式(国内、海外)や投資信託も保有していますし、マイホーム(不動産)も購入する等して資産を分散させています。

ちょっと長くなりましたが、マイホーム購入にはインフレ対策の意味合いも含まれるので、資産が預金に偏っている方は資産の分散という面からも検討してみてください。

投資に極度の抵抗がある方は、せめて低金利でローンが安く組める内に家でも買っておけば、「資産の全てが日本円」の状態よりはマシになると思います。

資産運用について詳しく知りたい方はこちらの記事もお勧めです!

◎おわりに

医師がマイホームを購入した感想や、メリット・デメリット等について書いてみました。

繰り返しになりますが、マイホームを購入しようと思っている方も、まずは医局を辞めて不意の転勤(引っ越し)のリスクを減らしてからだと思います。

医局を辞めて転職を考えている医師の方は医局の辞め方-退局を希望する医師が必ずすべきことのページもご覧になってみてくださいね!