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【6日間で】産業医資格のおすすめの取得方法【取れました】

産業医資格

◎産業医の資格を取るおすすめの方法(2020年更新版)

産業医に興味はあるけど産業医資格の取り方がわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

僕は2018年に産業医資格を取得しましたが、自分が産業医資格を取るまでは産業医になる方法なんて深く考えたことがありませんでした。

実際には産業医資格を得る方法は何種類かあるのですが、このページでは個人的に最もおすすめな産業医資格取得の方法をわかりやすく解説していきます。

ちなみに、このページでおすすめしている方法ならたったの6日間で産業医の資格を得ることができますよ(僕も6日間で取りました)!

産業医になるための具体的な方法が知りたい方はどうぞ参考にしてください(数分で読めます)!

◎産業医とは?産業医資格を取得する5つの方法

産業医

産業医となるためには「医師」であることに加えて「厚生労働省令で定める要件を備えた者」でなければならないとされています。

「厚生労働省令で定める要件」とは以下の5つのことで、産業医の資格を取りたい医師の方はこれらのうちいずれか1つを満たす必要があります。

  1. 労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識についての研修であって厚生労働大臣の指定する者(法人に限る)が行うものを修了した者
  2. 産業医の養成等を行うことを目的とする医学の正規の課程を設置している産業医科大学その他の大学であって厚生労働大臣か指定するものにおいて当該課程を修めて卒業した者であって、その大学が行う実習を履修したもの
  3. 労働衛生コンサルタント試験に合格した者で、その試験の区分が保健衛生であるもの
  4. 学校教育法による大学において労働衛生に関する科目を担当する教授、准教授又は講師(常時勤務する者に限る)の職にあり、又はあった者
  5. その他厚生労働大臣が定める者

<参考:労働安全衛生規則第14条第2項


…何だかわかりにくい用語だらけですが、産業医資格の取得方法について簡単に解説します。

まず、上に5つの要件を挙げましたが、一般の医師が産業医資格を取ろうと思った時に現実的に利用できそうなのは1番目だけです(僕もこの要件を満たして産業医資格を得ました)。

他の要件を満たすのはちょっとハードルが高いですね。

2番目は要するに産業医科大学の卒業生のこと。

3番目の労働衛生コンサルタント試験は筆記と口述試験があり、合格率が3割前後と低いので却下。

4番目の教授職等はごく一部の人しか該当しませんね…

5番目の「厚生労働大臣が定める者」の該当者はいない(2020年現在)のでこれも却下。

…と言う訳で、一般の医師が産業医資格を取ろうと思ったら実質的に方法は1番目だけと言って良いでしょう。

それでは、この1番目の要件を満たす具体的な方法を紹介していきますね。

◎「日本医師会」か「産業医科大学」で産業医の研修を受けよう

産業医の研修

先程の1番目の要件に書いてある「厚生労働大臣の指定する者」というのは具体的には「日本医師会」と「産業医科大学」です。

これらの団体が行っている研修を受けると産業医資格が得られるのです。

「どちらの団体の研修を受けようかな?」と考えたのですが、僕は産業医科大学で研修を受けることを選びました。

では、なぜ僕が産業医科大学の研修の方を選んだのかについて少し書いていきます。

(*ちなみに、産業医科大学による研修にも「産業医学基本講座」と「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」の2種類があります。前者は約2か月間、後者は6日間の研修です。

僕が受講したのは6日間で終わる「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」の方です)

◎産業医科大学で産業医の研修(夏季集中講座)を受けるメリット

産業医の講義

僕が産業医の資格を得るにあたって「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」を選んだ理由は「一番簡単そうだったから」という点に尽きます。

何と言ってもたったの6日間ですよ?日常業務で忙しいのに2カ月もかけてられますかって話ですよ。

「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」のイメージとしては自動車運転免許の合宿みたいなもんでしょうか。産業医資格の取得に必要な講義や実習が短期間にぎゅっと詰め込まれてます。

それに対して「産業医学基本講座」の方は普通に教習所に通って運転免許を取るようなイメージです。

どちらが良いかは人によりますが、僕は夏休みを1週間取って産業医の夏季集中講座にあてました。

◎産業医科大学の研修と日本医師会の研修の比較

大学

産業医科大学による研修(産業医学基本講座・産業医学基礎研修会の2種類)」と「日本医師会による研修」を産業医資格取得にかかる費用日数等で比較してみます。

  • 産業医学基礎研修会(夏期集中講座):6日間、受講料10万円おすすめ

  • 産業医学基本講座:約2カ月間、受講料21万円(会場が産業医科大学本学の場合。東京会場だと50万円!)

  • 日本医師会による研修:各地で開催されている研修に都合の良い時に参加する(明確な期限の記載なし)、受講料は1回数千円~×数十回

(*受講料等はいずれも2020年のものです。金額等は変更になる可能性があります)


…いかがでしょうか?

一番上の「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」がお得に思えませんか?金額だけでなく、研修で拘束される期間も最も短いんですよ。

研修の比較

なお、日本医師会による研修は「医師会員」と「非会員」で受講料が違います(会員の方が安い)。

医師会による研修を受ける場合は必要な単位(50単位。1単位=1時間)を自分のペース(数年かけても良い)で集めればOKです。

ただ、休日の度に出かけたりして単位を不足なく集めるのはちょっと面倒ですね…

と言うのも、産業医になるのに必要な研修は「前期研修」「実地研修」「後期研修」の3種類あり、「それぞれ〇〇単位以上を集めること」というのが決まっています。

各地で開催されている研修に自分の参加しやすいタイミングで行けるのはメリットですが、「自分がどの種類の研修にあと何回参加しないといけないか」を把握しておく必要があります。

自分でやるとなると、必要な50単位がちゃんと揃ってるか確認するのも大変ですよ…もし単位の取り間違いがあったら非常に面倒くさい…

また、「研修の質」という面でも産業医科大学による研修の方が講義内容のばらつき重複などが少なく、過不足ない研修が受けられる気がします(単位の取り間違いもなし)。

ちなみに、いずれかの方法で必要な50単位を集めたら5年以内に産業医の資格の新規申請を行うこととなっています。

◎「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」を受ける方法

春

「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」の魅力が伝わったでしょうか?

それでは、実際に「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」を受けるための流れについて解説します。

「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」を受講したい方は、事前に産業医科大学の産業医学基礎研修会集中講座のページから受講の申し込み(事前登録)をする必要があります。

事前登録は夏季集中講座が行われる年の春頃が締め切り(2020年度の夏季集中講座の事前登録期間:2019年6月~2020年3月15日)なので、受講したい方はお早めにどうぞ!

◎「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」を受講した感想

僕は2018年の夏に「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」を受講したのですが、6日間朝から晩まで講義や実習が詰め込まれていて結構ハードな日程でした。

1日の時間割はこんな感じです。

  • 1限:8時30分~10時30分
  • 2限:10時30分~12時30分
  • (昼休憩40分)
  • 3限:13時10分~15時10分
  • 4限:15時10分~17時10分
  • 5限:17時10分~19時10分

1限は2時間分あり、1時間ずつ別の先生が講義することもありますし、同じ先生が2時間ぶっ通しで講義することもあります。

長時間の講義は学生以来だったので、かなりしんどかったです。

ただ、産業医科大学の先生は講義もお上手で、意外と最後まで退屈せずに聞ける講義がほとんどでした。

中には途中で眠っている人もいましたが、大半はずっと起きてメモを取ったりしていたように思います。

(ちなみに、講義中に寝ると単位が得られない可能性があるとの警告はありました)

また、「長時間の講義になるので椅子に敷くクッションを持ってくることをおすすめします」みたいな案内が事前にあったのも、産業医らしい心遣いだなあと妙に感心しました。

僕も一応クッションを持参したのですが、会場の椅子が割と良い椅子で十分座り心地が良かったのでクッションはなくても大丈夫でしたよ。

なお、参加者の診療科別の人数も会場に掲示されていたのですが、「内科」の先生が最も多く、「研修医」の先生も相当多かった印象です。

自分が研修医の時は日々の業務だけで手一杯だったので、研修医の内に産業医資格を取得するべく実際にアクションを起こせるって凄いなあと単純に感じました。

◎「産業医学基礎研修会(夏期集中講座)」の実習内容

産業医学基礎研修会(夏期集中講座)では講義の他にいくつかの実習を行うことになります。

実習の内容は年度によって多少違うかもしれませんが、自分が受講した2018年度の実習の内容(下記の5つ)について簡単に説明します。

(ちなみに実習はいくつかの班に分かれて行われます。班のメンバーは受付番号によって自動的に決められていました)


  1. 職場巡視:職場(工場)の様子をビデオで見て、産業医的な視点から考えられる職場の改善点等を班ごとに討論します

  2. メンタルヘルスの復職面談:復職に関するビデオを見て、それについての意見を個人とグループでまとめます

  3. THP(Total Health Promotion):握力テストや腹筋等、体力テストみたいなものを行います

  4. 保護具:マスクや手袋、めがね等の保護具を実際に手に取って、使い方を学びます

  5. 作業環境測定:騒音や空気中の特定の物質の濃度等を測定する方法を学び、実習室内で実際に測定してみます


大体こんな感じの実習でした。

いずれも講師の方がやり方等を詳しく説明してくれるので、言われるままに進めていけば特に問題なく終わると思います。

◎6日間の研修を受ければ産業医の資格は得られるが…

高度な研修

6日間の講義や実習を完了すれば、晴れて産業医の資格が得られます。おめでとうございます!

ただ、この研修で学べるのは産業医として最低限の内容だろうとは思います。

この研修を受けたからといってすぐに産業医として働けるかと言うと、個人的には自信は全くないです。

そういう人のために、研修会場では後日開催されるワンランク上の実践的な研修の案内もされていました。

僕は産業医としてすぐ働くつもりはなく、とりあえず取れる時に資格を取っておこうという感じだったので、そちらの研修の案内はスルーしました。

もし産業医として本格的に働きたい方は、資格を取るだけでなく実践的な研修も受けようと思えば受けられるので、安心かと思います。

ちなみに、産業医の資格には「認定産業医」というものもあります。この辺りは認定産業医とは?普通の産業医との違いや更新の必要性は?のページも参考にしてください!

◎産業医の求人を探す方法

医師の求人情報

産業医の資格を取って、いざ働こうと思っても「産業医の求人」って…どうやって見つければ良いか見当がつきますでしょうか?

あんまり産業医の求人って馴染みがないですよね。

そういう時におすすめなのが「医師転職サイト」に登録(無料)して産業医の求人を探す方法です。

(具体的には「エムスリーキャリア」、「医師転職ドットコム」、「民間医局」等の医師転職サイトがあります)


(*民間医局に登録している医師限定条件の有利な保険への加入や、医学書の割引も可能です。詳しくは「民間医局」登録を全ての現役医師にお勧めする3つの理由のページもどうぞ)


なお、医師転職サイトには数万件の求人が掲載されていますが、その中でも産業医の求人は比較的少ないレアなものです。

もし本気で産業医の求人を探すなら、上に紹介しているような複数の医師転職サイトに登録して情報を集めることが必要でしょう。

(*特定の医師転職サイトでしか取り扱いのない限定の求人も多数あります)

自身の居住地域で実際にどんな業種の産業医の求人があるのか、年収や休日等の待遇はどれくらいか等を一度確認しておくと「産業医として働く選択肢」をより身近に、リアルに感じられると思いますよ。

公式サイト→エムスリーキャリアエージェント

(*エムスリーキャリアエージェントについて詳しく知りたい方はエムスリーキャリアの評判は?医師転職サイトを徹底比較!のページも参考にどうぞ!)

ちなみに当ブログで紹介している医師転職サイトは全て、登録も利用も無料なのでご安心ください。

また、別に今すぐ転職の予定がない方でも求人情報収集等のために登録するのは問題ないので、うまく利用してみてくださいね!

◎おわりに

産業医資格のおすすめの取得方法についてまとめました。

産業医を取ろうとお考えの医師の方の参考になれば幸いです!

また、産業医として働くことに興味が湧いた方は医師転職サイトで求人を見て待遇等を確認してみてくださいね!

なお、おすすめの医師転職サイトについては医師転職サイト毎の強みを比較-円満退局した医師のおすすめは?のページも参考にどうぞ。

ちなみに最もお勧めなのは業界最大手(登録医師数20万人以上、転職希望医師の登録実績7年連続1位)のエムスリーキャリアです!

公式サイト→エムスリーキャリアエージェント

参考記事→エムスリーキャリアの評判は?医師転職サイトを徹底比較!