公開:2019/05/24

若手医師にこそ資産運用が必要な3つの理由+お勧めの投資方法

若手医師に必要な資産運用
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◎若手医師にこそ資産運用は必要

若手医師や研修医の皆さんは資産運用をしていますか?

僕は当ブログ記事作成時点で30代後半の医師なのですが、本格的に資産運用を始めたのは30歳を過ぎてからでした。

(現在は貯金以外に毎月40万円を投資に回しています)

そして、資産運用を学ぶにつれて「もっと早く始めておけば良かったなあ」と思うことが多々あります。

(*まあ、30歳過ぎから開始でも遅くはないのですが、欲を言えば医学生~初期研修終了までの間くらいに資産運用の基本的な知識も身に着けておくと後々有利だと思います)

ただ、自分もかつてはそうだったのですが、医師と言うのは投資や金融に関する知識の乏しい人が少なくありません。

日々の仕事も忙しいですし、周りの医師も金融知識がないので誰もお金の話など教えてくれなかったことでしょうしね。

医師の資産運用の方法

しかし、医師に資産運用は不要?-誤解しがちな投資の注意点5選-のページにも書いたように、高給取りの医師にも資産運用は必要なのです。

(*「銀行預金」は一見安全そうですが、それだけだとインフレで大損したりします。「資産の大半が日本円」という状態のリスクを知りましょう)

特に若手医師にとっては高齢医師と比べて資産運用の必要性は相対的に大きいと言えます。

と言う訳で、当ブログ記事では「若手医師にこそ資産運用が必要な3つの理由」と「お勧めの投資方法」を解説していきます。

初心者の方にもわかりやすくまとめているので、「資産運用に興味はあるけどやり方がわからない」等とお悩みの(特に)若手医師の方は参考にどうぞ!


<追記>

(*最新の投資成績や運用状況医師がサイドFIREに至るまで【2022年6月の投資評価額:約4716万円】のページにまとめていますので参考にしてください)

◎若手医師に資産運用が必要な理由その1

医師が実践中の資産運用

まず、若手医師に資産運用が必要な理由の1つ目は「老後に資産運用を0から始めるのは難しい」という理由です。

「老後に始めるのは難しいから若い内に始めましょう」という感じですね。

なお、医師に限らずですが、「退職金で人生初めての投資をして数千万円損した」みたいな話は巷に溢れています。

しかし、それまで投資の勉強もろくにしていない人がいきなり数千万円も運用してうまくいく方が奇跡だと思いませんか?

投資だけでなく、年を取ると全く新しい分野を学ぶのは相当な苦労を伴うでしょうし、若い内に少しでも投資を学んでおくべきだと思います。

医師の資産形成の方法

また、老後になると下手に貯金額が多くなっている分、投資に大金を投じやすくなっているので上手く行かなかった場合は損失額も大きくなってしまいます。

逆に、若手の内は投資に回せる資金も少ない分、をしたとしても少額で収まります。

若い内の少額の失敗は後の人生で取り返すチャンスが十分にあるので、失敗できる時に失敗しておきましょう。

(逆に、高齢になってからの多額の失敗を取り返すのは難しいはずです)

まとめると、おすすめの資産運用としては「若い内からコツコツと」であり、逆におすすめできない資産運用は「老後に一気にドカンと」ということです。

◎若手医師に資産運用が必要な理由その2

医師の資産運用の注意点

続いて、若手医師に資産運用が必要な理由の2つ目は「資産運用は長期で行うと利益が出やすい」という理由です。

(*勿論、投資に絶対はないので「長期で行うと必ず利益が出る」と言う訳ではありません)

資産運用や投資は短期(数時間~数日単位で行う)のものもありますし、長期(数年~数十年単位で行う)のものもあります。

当ブログでおすすめなのは後者の長期的な投資です。

(僕自身も毎月40万円を投資しており、短期的な売買等はせずに10年以上の長期運用を予定しています)

高齢になってからでは寿命の関係で長期的な投資は難しいので、若手医師の方が長期での投資に向いていると言えるでしょう。

時間」と言うのは若者にしかない大きな武器なのです。

では、なぜ短期的な投資ではなく長期的な投資がおすすめなのかを説明していきます(理由は以下の2つです)。

◎長期投資は複利効果の恩恵を受けやすい

複利

長期投資がおすすめな理由の1つは先程も書いたように「資産運用は長期で行うと利益が出やすい」からであり、これは「複利効果」と深い関係があります。

(*複利効果→資産運用で得た利益を再投資して元本に追加していくことでさらに利益が得られる。利益を再投資しない「単利」での運用より早く資産が増えることが期待される)

例えば「元手資金が100万円」で「毎年の利益を10%」と仮定すると、「単利」なら1年毎に100万→110万→120万→130万→140万…という増え方(=10万円ずつ増える)になります。

一方、同条件で「複利」の場合は1年毎に100万→110万→121万→133.1万→146.41万…という増え方(=1年毎に1.1倍に増えていく)になります。

年数が経つごとに単利と複利で資産の増え方の差が開いていくのがわかりますでしょうか。

ちなみにアインシュタイン曰く、「複利効果は人類最大の発明」とのことです。それほど資産運用において複利の力は強力なのです。

(*複利での資産運用の効果については楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」等で簡単に試算できます)

貯金の方法

さらに具体的に計算してみましょう。

まず、毎月10万円(年間120万円)を30年間貯金した場合は120万×30=3600万円が貯まることになりますよね。

(*厳密には貯金には利息がつきますが、貯金の金利は0.01%程度でほぼ0みたいなものです。最大限おまけして金利0.1%で計算しても約3654万円です)

では、毎月10万円(年間120万円)を30年間投資した場合(毎年5%の利益があると仮定)はいくらになるでしょうか。

前述した楽天証券のシミュレーターで計算してみると、結果は30年間で約8320万円です。

貯金だけの場合と比べて2倍以上になっていますね。

ちょっと額を増やして毎月15万円を30年で考えると、貯金の場合は約5400万円で投資の場合は約1億2400万円になります。30年で約7000万円も違うわけですね。

勿論これは理論上の話ですが、仮定に用いた「毎年5%の利益(リターン)」と言うのは特に非現実的な数字ではありません

複利効果は資産運用を開始して年数が経てば経つほど大きくなってくるので、若手の内に資産運用を始めておくと資産形成上有利なのです。

◎長期投資だと日々の投資成績に惑わされずに済む

株価チャート

長期投資がおすすめな理由のもう1つは「長期投資だと日々の投資成績に惑わされずに済む」という理由です。

例えば投資で株を100万円分買ったとすると、株価は日々変動するので株を持っている人の資産評価額もそれに合わせて変動します。

100万円が105万円の評価額になったと思ったら90万円→80万円と下がり、また95万円→100万円と上がったり…といった感じです。

実際に資産運用をしてみるとわかりますが、こうした日々の評価額の変動というのは非常に気になってしまい、大きなストレスになるものです。

株価の上下に一喜一憂してしまい、肝心の仕事や生活が手につかないことになることも少なくありません。本末転倒というやつですね。

医師にお勧めの長期投資

しかし、長期投資の場合は数日~数週間程度の短期的な評価額の変動はあまり意味を持ちません

投資の結果は「数年あるいは数十年といった長いスパン」で見るので、日々の評価額の変動に一喜一憂する必要はなくなります。

(*僕も長期投資中なので資産評価額を見るのは月に1回気が向いた時くらいで、ほとんど放ったらかしにしています)

勿論、投資の対象によっては数十年後に損をしている可能性はあるのでしっかり投資対象を選ぶ必要はあります。

ただ、数十年単位で見れば世界経済は成長していくことが見込まれているので、「世界経済全体に投資できる投資信託」等をこつこつ積立で買っておけば大損する可能性は低いでしょう。

具体的なおすすめの投資対象等は医師が実践中のお勧めの資産運用-多忙な方向けの投資方法-のページも参考にどうぞ。

◎若手医師に資産運用が必要な理由その3

株価の暴落

最後に、若手医師に資産運用が必要な理由の3つ目は「医師の給与水準は今後おそらく低下する」という理由です。何だか暗い話ですね…

医師の給与は他の職業と比べても高い水準ですが、将来もこの高水準が保てるとはちょっと思いにくいです。

その理由は以下の2つです。

  • 社会保障費の増大等で国債発行額(日本政府の借金)は1000兆円を超えており、国の財政状況は厳しい

  • 医師の人数は将来過剰になる(2040年頃?)と試算されている

「医療崩壊」が叫ばれる中で続けられてきた医師の増員方針が、将来見直される可能性が出てきた。厚生労働省は現在の医学部定員が今後も維持されれば、2040年度には医師が余ると試算。同省有識者会議は中間報告で、20年度以降の削減に含みを持たせた。

(参考:将来、医師余りになるかも…試算結果で増員方針見直しか)

医師が将来余って「供給過剰」の状態になれば、需要とのバランスから医師一人当たりの給与は必然的に下がることになります。

もし医師の人数の伸びに合わせて人件費の総額もアップできるなら一人当たりの給与は変わらないかもしれませんが、国の財政が厳しい中でそれは難しいでしょう。

医師以外の労働者の状況も厳しいのに医師だけが高待遇のまま、というのはちょっと考えにくい気がします。

勿論、医師の給与が下がると確定した訳ではありませんが、「どちらかと言うと見通しは暗い」と考えて若手の内から準備しておいた方が賢明だと思います。

比較的高い給与が貰えている今の内に貯金だけでなく資産運用にもお金を回し、将来に備えておくのがおすすめです。

若手医師(あるいは研修医)でも毎月10万円くらいの金額は資産運用のために捻出できるはずです。と言うか、将来のためにそれくらいは捻出しましょう。

◎補足:医師におすすめできないお金の稼ぎ方(副業)

おすすめできない

ここまでは若手医師の方にお勧めの資産運用について書いてきましたが、おすすめできないお金の稼ぎ方(副業)も少し紹介します。

個人的におすすめできないのは「労働集約型のお金の稼ぎ方」です。

具体的に言うと「ポイントサイト(医師限定のもの含む)の利用」や「せどり(=転売)」等がおすすめできない稼ぎ方です。

(*ポイントサイトについては医師限定のポイントサイトは稼ぎやすいが大してお勧めできない理由のページも参考にしてください)

これらは「自分の時間を切り売りして稼ぐもの」なので続けるのは労力が当然かかりますし、自分が動くのを止めればすぐに収入も0になってしまいます。

(*医師の労働も同様に「労働集約型」ですが、こちらは本業なので…)

これに対して資産運用は自分が寝ていても「勝手にお金が働いてくれる」ので、労力もかかりませんし、自分が動けなくなっても収入が発生し続けます。

いつ病気や怪我等で働けなくなるとも限りませんし、「自分が働く」のではなく資産運用等で「お金に働いてもらって収入を得る」という仕組みを作るのは非常に大事だと思いますよ。

◎おわりに

若手医師にこそ資産運用が必要な3つの理由」と「お勧めの投資方法」について解説致しました。

若手医師の方の資産形成に役立てば幸いです。

資産形成に興味がある方は医師にお勧めの資産形成の方法まとめのページや、医者の失業への備え-不労所得で生活するための具体的な方法のページもご覧になってみてくださいね。

(*最新の投資成績や運用状況医師がサイドFIREに至るまで【2022年6月の投資評価額:約4716万円】のページにまとめていますので参考にしてください)