◎不労所得生活を目指す医師の投資内容をブログで完全公開!
こんにちは。医師の「はぴえすた」です。
自分は30代後半の勤務医ですが、「50歳からの不労所得生活(主に株の配当金による)」を目指して資産形成をしています。
不労所得生活のためには年間の配当金が税引後の手取りで300万円程度(約25万円/月)欲しいところなんですよね。
そして年間の配当金を税引き後300万円受け取るために必要な元手は1億円程度と考えています(配当金の利回りを税引き前4%で計算。ちなみに現在の資産額は約2000万円)。
(*配当金や利回りの計算等に関しては医者の失業への備え-不労所得で生活するための具体的な方法のページも参考にしてください)
ということで、当ブログ記事では50歳までに不労所得生活(年間で税引き後300万円の配当金受取り)達成を目指す医師が投資の方針や運用成績等を公開しています。
不労所得生活に興味がある方は参考にしてくださいね。
(*投資は自己責任でお願いします!)
<追記>
(*最新の投資成績や運用状況は医師がサイドFIREに至るまで【2022年6月の投資評価額:約4716万円】のページにまとめていますので参考にしてください)
◎2020年3月現在の運用方針(2020年2月までとの違い)
2020年3月現在の運用方針は「高配当の株やETFによる配当金や分配金(=インカムゲイン)重視」です。
(*ETF:「上場投資信託」のこと。投資信託を株のようにリアルタイムで取引できるようにしたもの、という感じです)
ちなみに2020年2月までは「配当金」はあまり重視しておらず、「株等の値上がり益(=キャピタルゲイン)重視」の方針でした。
なお、一般的には「配当金重視」よりも「値上がり益重視」の方が資産が増えやすいと言われます。
(*「配当金重視」の戦略だと配当金の再投資の際に約20%の税金が引かれる分、投資効率が落ちる)
ではなぜ資産の増えやすい「値上がり益」狙いから「配当金」狙いに戦略を変えたのでしょうか?
その大きな理由は2020年2月~の「コロナショック」です。
(*「コロナショック」は当記事を作成している3月後半になっても全く終わりが見えていませんね…)
コロナショックではNYダウ平均株価が史上最高値の約29500ドルから約1カ月で20000ドルを割り込むまでに大幅下落(1カ月で30%以上)しました。
同様に、日経平均株価も24000円から16000円台まで大幅下落しています。
このコロナショックによる株価の大幅下落を目の当たりにしたことで「値上がり益狙いの戦略」の将来性に不安を感じ、「配当金狙いの戦略」に変更したのでした。
この辺りをもう少し詳しく書いていきます。
◎「配当金重視の戦略」と「値上がり益重視の戦略」の比較
コロナショックが起きる前の僕は「値上がり益重視の戦略」で、「50歳頃になったら株を定率で取り崩して生活費の足しにしよう」と考えていました。
(*「1億円分の株を毎年3%ずつ売却して生活費に充てる」というようなイメージ)
先程も書いたように、一般的には「値上がり益重視の戦略」の方が資産は増えやすいので、「配当金」はあまり気にしていなかったんですよね。
しかし、コロナショックでは株価の下落と共に自分の資産評価額もみるみる減っていき、数百万円あった含み益もほとんど吹き飛ぶほどでした…
この時に「もし自分が50歳で資産を取り崩す段階になった時が〇〇ショックの真っ最中だったら…?」と、投資の「出口戦略」について改めて考えさせられたのです。
「〇〇ショック」と言われるような大幅な株価の暴落は10年に一度くらいのペースで起きるとされますからね。
残りの人生で何度か「〇〇ショック」と言われるような大暴落に出会うことは当然の前提として備えていないといけないはずです。
(*有名な「リーマンショック」が起きたのは2008年で、株価の低迷は数年続きました)
では、どのようにして「〇〇ショック」に備えておけば良いのかを考えてみます。
例えば、本来は「1億円の資産を定率3%で取り崩す予定」にしていたのが大暴落で資産が6000万円くらいになったとしたら、「定率取り崩しのプラン」は相当苦しくなりますよね。
一方で「配当金狙いのプラン」の方はどうかというと、あくまで「比較的に」ですが安定していると思います。
と言うのは、株価が下がったとしても配当金が下がるとは限らないからです。
(*リーマンショックの最中にも配当金を維持、さらには増額した企業もあります)
勿論、企業の業績悪化に伴って配当金が減らされる(=減配)事態もあり得ますが、「株価が下落しても配当金は維持される可能性がある」分だけ、配当金狙いの方が有利に感じます。
まあ、この辺は個人の好みの問題もあると思うので、別に値上がり益重視の方が安心と思われる方はそうしたら良いと思います。
ただ、この度の暴落で「含み益は所詮幻なんだな…」と自分は痛感したので、配当金重視の戦略を採用した次第です。
◎2020年3月現在の具体的な投資内容
前置きはこれくらいにして、現在(2020年3月現在)の具体的な投資内容について紹介していきます。
現在の投資先は大きく分けて以下の3つです。
海外ETF(主に米国の高配当ETF)→「SPYD」、「HDV」、「VYM」等
国内REIT(リート:不動産版の投資信託)→「日本賃貸住宅投資法人」等
国内投資信託→「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」
現在の運用額は「海外ETF」が約1080万円、「国内REIT」が約210万円、「国内投資信託」が約5万円です。
そして、今後は「海外ETFを毎月25万円」、「国内投資信託を毎月5万円」のペースで定期的に買い増していくつもりです。
(*国内REITは運用額の20%前後になるように適宜買い増していきます)
つまり、「毎月30万円+α」で投資を継続していくことになります。
ちなみに毎月30万円を50歳になるまでの13年間、毎年のリターン(配当金の再投資等)4%(税引き後で約3.2%)で投資を継続するとトータルで約5800万円になります。
(*楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」で簡単に試算できます)
そして、47歳時に貰える契約をしている生命保険の解約返戻金が約2000万円、現在の資産額が約2000万円、今後の投資で得られる予定の約5800万円を合計すると約1億円になる計算です。
(*冒頭にも書きましたが、あくまで狙いは「年間の配当金300万円」です。「総資産1億円」はそのための目安に過ぎないので、1億円到達は必須ではありません)
◎投資先を選ぶ際に考慮したこと
現在の投資先を選ぶにあたって考慮したことを簡単に書きます。
まず、投資の対象の大部分は米国です。
理由は簡単で、米国経済は世界最強かつ今後も成長が最も見込まれているからですね。
(*米国経済が他国に比べてあまりに好調なため、投資家の中には「投資先は米国100%で良い」と考える方も一定数おられます)
ただ、米国100%は流石にハイリスクかなと個人的には思うので、海外ETFだけでなく国内REIT等にも一定の資金を振り分けてリスク分散を図っています。
(*大体ですが、米国:国内=8:2くらいの投資額にしています。「米国100%でOK」と考える方は10:0にするかもしれませんが、この辺はお好みで)
ちなみに国内投資信託(eMAXIS Slim全世界株式)は分配金が出ないタイプなので「配当金重視の戦略」には実は不向きです。
ただ、楽天証券で楽天カードで投資信託を購入すると毎月5万円分までは1%分のポイントがつくので、この投資信託も買っています。
(*投資の世界で1%のリターンが確約されているというのは物凄いことなので、「楽天証券」+「楽天カード」の組み合わせを利用しない手はありません)
名前の通り、投資対象が「全世界の株式」で幅広く分散投資が可能(しかも低コスト)な投資信託なので、初心者の方はこの投資信託1本に絞っても良いくらいだと思います。
◎今後の投資方針
先程も書きましたが、今後は「海外ETFを毎月25万円」、「国内投資信託を毎月5万円」のペースで定期的に買い増していくつもりです。
株価が上がろうが下がろうが毎月一定額を購入する「ドルコスト平均法」というやつですね。
(*株価が高い時は少ない株数、株価が安い時は多くの株数を買うことになり、結果として素人でも平均的な株価での購入が可能になる方法です)
ちなみに2020年3月現在はコロナショックによる暴落の真っ最中で、まだ「底値(最安値)」は見えていません。
まだまだ株価は下落する可能性が大いにあるので、「今はまだ買わない」という判断の方も多いでしょう。
(*投資の世界では「底値を狙おうとするのではなく、株価が上昇傾向になってから買う」というのがセオリーです)
ただ、ドルコスト平均法なら購入単価はいずれ平均化されるので、あまり買い時を熱心に探る必要もないと思っています。
ましてや僕が目指しているのは「総資産の最大化」ではなく「配当金による不労所得生活」ですからね。
底値を探って待つよりさっさと買って、貰える配当金を増やすことを重視しています。
(*繰り返しになりますが、ドルコスト平均法により購入単価はいずれ平均化されますので)
勿論、「値上がり益重視」の戦略の方はできるだけ安値で買って高値で売ることを意識した方が良いです。
ただ、僕には買い時である「最安値」や、売り時である「最高値」を見極める力は全くありません。
だからこそ、その見極めを必要としない「ドルコスト平均法」を利用した「配当金重視の戦略」を選択しました。
(*受け取れる配当金額が十分になるまでは、受け取った配当金は株に再投資して株の保有数と配当金をさらに増やしていきます)
相場に臨む戦略は人それぞれなので、自分に合った方法をよく検討してみてくださいね。
◎「値上がり益重視の戦略」の注意点
「配当金重視の戦略」と「値上がり益重視の戦略」の比較を少し補足します。
一般的には「配当金重視の戦略」より「値上がり益重視の戦略」の方が資産形成上は有利と考えられており、後者の戦略をおすすめする方も多いです。
先程も書いたように、前者の戦略は「配当金の再投資の際に税金が引かれる分、投資効率が落ちる」のは確かなので。
ただ、個人的には「値上がり益重視の戦略は理論上は有利だが、あくまで万事が予定通りにいった場合の理想論では?」と懸念しています。
逆に言うと、「万事が予定通りにいくわけではない実際の人生においては、配当金重視の戦略が勝る面もあるのではないか?」という感じですね。
例えば、僕は現在「毎月30万円を継続的に積立投資」していますが、このペースでの投資を長期間続けられるかはわかりません。
もし今後何らかの理由で給与が減ったりしたら投資に回す金額も減らさざるを得ないでしょう。
この「途中で一時的にでも積立額が減る(あるいは0になる)」等の「不測の事態が起こるリスク」を「値上がり益重視の戦略」は過小評価している気がするのです。
そして、こうした不測の事態に(比較的)対応しやすいのが「配当金重視の戦略」だと思います。
「値上がり益重視の戦略」で「長期的には右肩上がり」の銘柄に投資する場合、株価の安い投資初期~中期に予定通りに投資できないと人生トータルのリターンは予定より悪くなるはずです。
(*「配当金狙いの銘柄」は配当金が多い代わりに株価はあまり上昇しないため、途中で積立を中断や減額してもその間に株価自体は大きく変動していないはずで、再開しやすい)
長い人生、いつ何が起こるかわかりませんので「自分がいつまでも健康で働くことができ、現在の給与がずっと続くこと」を前提にし過ぎない方が良いのではないでしょうか。
(*これは僕が一時的に休職して収入が減った経験があるからこそ思うことかもしれませんが)
積立投資が報われるその日まで自分が給与を得て投資を継続できる事を当たり前に考えすぎていたのかも。
「その日」が来る前にやむを得ず積立停止せざるを得な
くなる状況への想像力に欠けていた気がする。知らず知らず、リスクを取り過ぎた計画になってたのかもなあ。改めて生活資金を確保しとこう
— はぴえすた (@ishitenshoku777) March 13, 2020
また、30年間くらいの長期投資なら「1年毎のリターンは7%くらい」等と考えても問題ないと思いますが、投資期間が短い場合は注意が必要です。
「30年間の平均では1年毎のリターンが7%」等と考えられるものでも、単年度のリターンを見ると「+10%」だったり「-5%」だったりしています。
こういった「年ごとのリターンの偏り」は投資期間が短くなるほど影響が大きくなります。
30-40年も資産形成の期間を予定している人には大きな影響はないですが、僕は資産形成の期間はせいぜい10-20年程度と考えていますのでね。
株価は値下がりしてその年のリターンが「マイナス(0未満)」になることもありますが、配当金の場合は「最低でも0」で「マイナス(0未満)」にはなりません。
長期間における平均リターンでは株の値上がり益には及ばないとしても、短期間なら配当金の方が安定している面もあると思います。
◎保有している銘柄と利用中の証券会社
参考までに、現在保有している銘柄と利用中の証券会社について紹介します。
<海外ETF(約1080万円分):マネックス証券>
(*評価額等の単位はドルです)
<国内REIT(約210万円分)、国内投資信託(約5万円分):楽天証券>
コロナショックの真っ最中のため含み損になっている銘柄もありますが、気にせずに毎月定額を買い増し、株の保有数と配当金を増やしていきます。
(*そもそも「配当金重視の戦略」では株等を一生売却せず、着目するのは「毎年の配当金額」だけです。売却しないので含み損になっても特に問題ありません)
◎初心者の方におすすめの投資方法
最後に、投資初心者の方におすすめの投資方法について簡単に紹介します。
まず、投資の「手法」としておすすめなのは先程から書いている「ドルコスト平均法」です。
(*初心者の方が最安値や最高値を見極めて売買するのはまず無理です)
「ドルコスト平均法」で株の購入単価を平均化しておき、十分な含み益が出たら売却も検討してください。
そして、投資の「対象」としては「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が無難です。
(*僕も毎月5万円分を「楽天証券」で購入しています。繰り返しになりますが、「楽天証券」+「楽天カード」の組み合わせは非常にお得なので)
これは全世界の株式に幅広く投資できるもの(手数料も安くて低コスト)なので、世界経済の成長に伴って利益が得られる仕組みになっています。
ただ、幅広く投資ができてリスクが低い分、リターンもそこそこ(恐らく数%/年程度)です(=ローリスク・ローリターン)。
逆に、個別株等に投資すれば数十倍、数百倍のリターンも期待できますが、企業の倒産で価値が0になるリスクもあります(=ハイリスク・ハイリターン)。
初心者の方がハイリスクな個別株に手を出すのは個人的にはおすすめしませんね…
まずは投資信託やETF等で投資に慣れる方が良いと思います。
なお、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」等の投資信託はネット証券で購入できます。
(*僕は「楽天証券」で購入していますが、大手の「SBI証券」等もおすすめです)
そして、より手軽に投資をしたい方は「ロボアドバイザー」もおすすめです。
「ウェルスナビ」や「THEO」等のロボアドバイザーは口座を開設して入金額の設定をすれば後は自動で分散投資をしてくれます。
ネット証券で投資信託を買うのと違い、自分で銘柄を選ぶ必要すらないので非常に手軽です。
(*手軽な分、手数料は年1%とやや高めです)
僕も2020年2月まではウェルスナビやTHEOを利用していましたが、3月に配当金重視の戦略に変更したことに伴って利用中止しました。
(*ウェルスナビやTHEOは「配当金」ではなく「値上がり益」を重視する方向けのサービスです)
ただ、運用成績が悪かったわけではないので「値上がり益」重視の方(特に投資初心者)にはウェルスナビやTHEOは普通におすすめだと思います。
なお、初心者向けとは言え、例えば「毎月10万円を30年間投資する(1年のリターン5%)」で試算すると元本が3600万円に対して30年後の資産は約8320万円です。
(*楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」で試算してみてください)
30年で元本の2倍以上になる(勿論、「計算上は」ですが)と考えると十分な成績と考えることもできるのではないでしょうか。
少なくとも初心者が闇雲に売買したり、あるいは資産の大半を日本円のまま貯金しておく(インフレに無防備)、等というよりは相当マシな気がします。
(*投資は自己責任でお願いします!)
◎おわりに
50歳までに不労所得生活(年間で300万円の配当金受取り)達成を目指す医師の投資方針や運用成績等について紹介しました。
今後も運用成績等については定期的にブログにまとめていく予定です。
投資や資産形成に興味がある方は医師にお勧めの資産形成の方法まとめや医師の強い味方「ふるさと納税」で簡単に節税する方法とは?のページも参考にどうぞ。
(*記事内で「楽天証券」+「楽天カード」の組み合わせがお得と書きましたが、「楽天市場でのふるさと納税」+「楽天カード」の組み合わせも非常にお得です!)
また、現役医師にとって資産運用と同様に重要なのが「働けなくなるリスク(病気、怪我等)への対処法」です。
こちらについては「民間医局」登録を全ての現役医師にお勧めする3つの理由のページで解説していますので、併せて参考にしてくださいね。