公開:2018/06/29

医師同士の夫婦の結婚と子育ての体験談と注意点

医師の結婚と育児
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◎医師同士の結婚や育児って実際どんな感じ?

医師としてある程度働いて、20代後半~30歳頃になると年齢的に結婚子育てのことが気になってくる方も多いのではないでしょうか。

ちなみに我が家はお互い20代後半で結婚した医師同士の夫婦(診療科や勤務先は違います)で、2人の子供を絶賛子育て中です!

当ブログ記事では「医師の結婚生活や育児って実際どうなの?」と疑問に思われる方に向けて、我が家や知人夫婦の体験談等を基に医師の結婚や育児の注意点等をまとめています。

結婚や育児等に興味がある医師の方の参考になれば幸いです!

◎医師同士の結婚はうまくいかない?医局との関係は?

うちはお互い入局1年目の時に結婚したので、結婚式の際にはお互いの医局の先生等を呼ばざるを得ませんでした(科や地域によっても違うかもしれませんが)。

これは超絶面倒くさかった…まあ今となっては良い思い出の1つではありますが。

医師と結婚式

結婚式場の予約も1年くらい前の時期だと割引があったり、余分にオプションをつけてくれたりしてお得だった記憶があります。

まあ、お得さはさておき、仕事が忙しい中で結婚式の打ち合わせをするのは結構消耗するので、できるだけ早めに取り掛かるのが吉だと思います!

また、海外で挙式する(身近な家族だけ呼ぶ)という手もありますが、帰国後に結局「お披露目会」みたいなのをやる(やらされる)ケースもあるみたいです。

なお、素朴な疑問としては、研修医同士で結婚したら職場の上司って誰か呼ぶんですかね?挙式の準備中に回っている科の先生とか?

挙式の時期に回る予定の(挙式の準備時点では回ってない)科の先生に前もって招待状だけ出すってのもやりにくい気がしますし…

もし上司を呼ばなくて良いなら、研修医の内に結婚式を挙げるのも気楽で良いかもしれませんね。

◎医師の結婚生活の忙しさは子供の有無で大違い!

医師と子育て

続いて、結婚してからの生活のことについて書いてみます。

うちの場合は結婚3年目頃に第1子が生まれたので、夫婦だけの結婚生活の期間はそう長くなかったのですが、子供が生まれる前の生活は同棲カップルと大差なかったです。

医師が忙しいとは言っても大人同士であれば、時に食事が適当になったり睡眠時間が多少短くなったりしても何とかなります。

しかし、子供がいるとそうも言っていられません。

子供が生まれると良くも悪くも「子供中心」の生活になり、夫婦だけの生活に比べて生活の難易度はかなり上がりました。

ただ、それ以上に人生の幸福度充実感も跳ね上がったので、個人的には今の生活に非常に満足しています!

「自分の半生はこの子供たちを育てる力をつけるための単なる準備運動に過ぎなかった」と言っても過言ではないくらい、人生観の変化も起こりました。

まあ、「準備運動」の期間も十分楽しかったんですけどね。

◎医師の共働きで子供が病気になった時に対応できるか?

我が家の場合は上の子が1歳までは妻が育休を取り、以後は保育園に預けつつ夫婦で共働きをしていました。

預けられる時間は施設によっても違いますが、夕方や夜間休日も預かってくれるところもあり、「親が仕事の間は子供は保育園」というので問題はないように思っていました。

しかし、実際に保育園に預けてみて困ったのは「保育園では体調が悪い子供は預かってくれない」ということです。

保育園

例えば、朝は元気だった子供が保育園にいる間に発熱したりすると親に連絡が来て、「すぐに迎えに来てください」等と言われるのです。

どれくらい体調が悪いと親に迎えの要請があるかも施設によって違うでしょうが、38度くらい発熱があるとおそらく連絡が来るでしょう。

そして、小さな子供が38度程度の熱を出すのは日常茶飯事とまでは言いませんが、そう珍しいことでもありません

特に、保育園等で集団生活をしていると子供同士で「風邪等の移し合い」になりがちです…

このように、保育園に預けるとしても「子供が不意に発熱した場合等に、子供を迎えに行ける人はいるか?」という視点は非常に大事です。

◎緊急時に頼りになる人は身近にいるか?

子供の急な発熱等の緊急時に親のどちらかが柔軟に迎えに行けるなら良いですが、仕事の都合等で難しいようなら祖父母等に頼ったりする必要もあるでしょう。

しかし、「子供の迎えがあるので帰ります」と言ってすぐに帰れる職場ばかりではないでしょうし、祖父母等が遠方で頼れない方もおられるでしょう。

もし身近に緊急時のサポートをお願いできる人がおらず、かつ共働きを続けたいのであれば、勤務先や診療科の変更も含めて生活の見直しが必要かもしれません。

緊急時のサポート

我が家の場合は当初はお互い大学病院でフルタイムで働いていましたが、子育てとの両立はなかなか難しく、次第にお互い疲弊してしまいました。

ちなみにお互いの祖父母との仲は良いのですが、どちらも車で数時間以上かかる距離に住んでおり、日常的にお世話になるのは難しかったのです。

そして、子供のことだけが理由ではないですが、最終的には僕の方が入局後約5年で医局を辞め、定時で帰れて休日時間外の呼出しもない病院に変わりました。

(*この辺の経緯等は入局後5年で医局を辞めた理由-医師の仕事と家庭のバランスのページにまとめています)

また、妻の方は職場はそのままですが、1日2時間程早く帰れる「時短勤務」にしてもらいました。

これくらい仕事の負担を減らすと、2人目の子供が生まれてもそこそこ余裕を持って子育てできます。

逆に、お互いフルタイム勤務(+時間外呼出しあり)のままだったら2人の子育ては難しかったと思います。

◎優先するのは子育て?医師としての仕事?

医師の仕事と子育てのバランス

うちの場合は夫婦の価値観として「仕事より子育て優先」というのが一致していたため、勤務先や仕事内容等を変えるのに特に抵抗はありませんでした。

しかし、人によっては「仕事優先」という方もおられるでしょう。

ただ、自身や周りの医師夫婦の知人の体験等を踏まえると、「夫婦共に忙しい科で育児は無理ゲー」と思わざるを得ません。

知人夫婦には忙しい科の医師同士で育児をしている人もいますが、例外なく祖父母と同居する(あるいは近くに住む)等して、身近な人のサポート日常的に受けられる人です。

「(日常的に)頼れるのは夫婦だけ」という方で、かつ多忙な科で医師としてお互い働くというのはどこかで破綻してしまう気がしてなりません。

平日を何とか乗り切ったとしても、せっかくの休日に親が疲れ切っていてろくに出かけられなかったり、お出かけ途中で呼び出されたり等があると子供もがっかりでしょうし…

医師と疲労

もし、どうしても「仕事を優先したい」というのであれば子育てするか否かを考え直す必要すらあると思います。

それくらい、育児には時間やエネルギー等をとられることを覚悟すべきです。

しかし、子育ての大変さを10とすると、子育てにより得られる幸せは100や1000どころではないと感じています。

子育ては見返りを求めるものではありませんが、既に十分すぎる程の幸せをもらっています。「子供は3歳までに一生分の親孝行をする」と言われる通りです。

◎利用できるものは利用し尽そう!

洗濯物

多忙な中で子育てをしていると大変なので、労力をカットできるところは徹底的にカットするのも大事です。

特に、家事は食洗器やロボット掃除機、乾燥機付き洗濯機等を利用するとかなり負担を減らせます。

子供がいると汗をかいたり、外で遊んで汚したりで洗濯物が想像以上に増えますよ…

また、こだわりがなければいっそ家事の一部を家政婦さんを雇う等して外部委託するのも有効でしょう。

勿論コストはかかりますが、温存できた親のエネルギーを子供と思いっきり遊ぶ等に費やせるようになると思えば安いものかもしれません。

(*医者夫婦なら金銭的にはあまり問題ないだろうし、「お金で時間を買う」のもありだと思います)

◎おわりに

医師同士の夫婦の結婚子育ての体験談等をまとめてみました。

子育てをするならお互いに余裕を持ってやりたいものです。今の環境で余裕を持って子育てできるかは夫婦でよく話し合ってみてくださいね!

また、「医師の結婚生活についてもっと知りたい!」という方は医師同士の結婚生活を幸せに保つために夫婦で実践していることのページも参考にどうぞ。

なお、もし現在医局にいて結婚生活に余裕がないのであれば医局の辞め方マニュアル-医師の転職の方法や注意点-のページ等も参考にして転職も視野に入れてみてくださいね。